江戸の着こなし 腹掛編

腹掛け（はらがけ）は、古くから伝わる日本文化の伝統衣装です。胸当て付きの短いエプロンのような形状で、背中部分は覆われておらず、紐を背中で交差させることによって体に密着させる。腹部には「どんぶり」と呼ばれる大きなドラえもんの様なポケットが付いており、腹掛けをどんぶりと呼ぶ地域もあります。

元々は、子供の前掛け（下着）が起源となっており、江戸時代に火消し、大工、商人などが仕事の便宜上着用していました。今とは違い、江戸時代の職人たちは素肌の上にそのまま着用することが多かったそうです。現在では、祭りの衣装や観光地などの人力車の車夫の衣装などとして使用されています。また、「どんぶり勘定」という言葉は、腹掛けについているポケット「どんぶり」に由来しており、江戸時代の商人が腹掛けのポケット「どんぶり」に入っている銭を無造作に扱い、おおざっぱに計算する様子から、「どんぶり勘定」というようになったといわれている説もあります。

サイズ合わせのポイントは胸囲とタスキの長さでサイズを選んでください。頭を通した腹掛は、頭だけがタスキに通されている状態になりますので、左右の腕をタスキに通し、背中にタスキがクロスされている状態にしてください。。